羊毛の機能を分かりやすく説明。なぜ羊毛は暖かく、ムレない素材なのか。なぜウールを着ていると汗冷えしないのか。 |
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羊毛について |
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1. 保温性に優れている羊毛が暖かいのは、繊維の中に空気をたくさん含んでいるからです。空気をたくさん含むことができる秘密は羊毛繊維の縮れ(クリンプ)にあります。羊毛繊維は一定の方向へまっすぐ伸びるのではなく、反り返りながら伸びるため全体がちりちりと縮れるのです。この縮れ(クリンプ)のおかげで、羊毛は体積のなんと約60%もの空気を含んでいます。 空気には熱伝導率が低い、すなわち、熱を伝えないという性質があります。羊毛繊維を衣類に使用して場合、体温が外へ逃げるのを抑え、また冷たい外気が内部に伝わらないように遮断するため、高い保温機能を発揮するのです。 |
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2. ジメジメしない・ムレない羊毛は吸湿性・放湿性ともに優れています。繊維の内側には親水性があり湿気を吸収します。また、その水分はすぐに発散されます。羊毛の吸湿力は綿の約2倍、ポリエステルの約40倍ともいわれ、繊維の中でもずばぬけています。この優れた吸・放湿力により、羊毛製品はムレたりジメジメしないので、快適に使用できるのです。 ![]() 3. 汗冷えしない羊毛は汗や湿気を吸った後にそのまま濡れているのではなく、吸着熱を発生させます。よく言われているのは、冬山で遭難した時、綿の肌着は濡れてしまい、体を冷やしてしまいますが、羊毛の肌着は熱が発生するので汗冷えしません。アクリルやポリエステルは原料は石油なので、吸湿力が劣ります。体温調整機能が弱り赤ちゃんや年配の方は、特にこの羊毛の特徴が重要になります。汗をかいても、きちんと汗を発散させ、体温を奪わずに調整してくれるので羊毛は快適なのです。 |
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汗を吸収する繊維の比較
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4. 抗菌・消臭人間や動物の皮膚は元々外からのウィルスや菌から守る為にあります。羊毛は羊の皮膚が変形したものです。ですから、羊毛は菌が侵入してくるとそれを無害にする免疫機能を持っており、自然の抗菌繊維とも呼ばれています。羊毛は悪臭などを吸収し、分解させる性質をもっており、空気をクリーンにする消臭機能に優れています。以前話題になった新築の家や家具などから発散される有害化学物質ホルムアルデヒドなどを吸収し、無害にします。(ニュージーランド羊毛研究所調べ)この機能を利用し、今では建築用断熱材としても使用されています。 5. 燃えにくい意外と知られていない特徴ですが、ニュージーランドとオーストラリアでは羊毛は燃えにくい素材として知られています。羊毛は人間の毛と同じタンパク質でできているので、燃やしてもちりちりとこげる臭いがしますが、自然に鎮火します。アクリルやポリエステルは石油系なのですぐに燃え、有毒ガスが発生します。羊毛は燃えにくいので非常用商品に適している繊維でもあります。ニュージーランドやオーストラリアでは非常用ブランケット、飛行機のインテリアなど、安全性が必要なものに使用されています。 6. 汚れにくい羊毛は何かをこぼしたり、泥水などがかかってもさっとはらえばシミになりません。それは羊毛繊維の表面が人間の髪の毛と同じ、エピキューティクルという薄い膜で覆われているからです。その膜は撥水性が高いので、雨や水滴などは表面で弾きます。さらに、羊毛繊維は水分を含んでいるので、一般的には静電気を起こしにくいと言われています。ポリエステルやナイロンは静電気を起こすのでチリやホコリを寄せ付けやすいのですが、羊毛はこの心配がいりません。 |
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7. 環境に優しい羊毛はアミノ酸配列のタンパク質でできているので、自然に分解し、土にもどることができます。その他、海に流出した原油などを吸収して、水の中で分解することもできます。また、廃棄する際にも環境問題になっているダイオキシンや有害物質を発生させないので、環境に優しい天然素材です。 |
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